2016/07/03

ジレンマ

ダッカで開発の仕事に従事していた日本人7名が亡くなったようですが、仕事柄、他人事に感じることができません。
パリやベルギーでテロ事件が起こった時も、欧州を拠点に、今後パリで勤務する身としては恐々としたし、トルコのアタテュルク空港もヨーロッパの往来によく利用するのでショックでした。
今回はまさに私が関わるような仕事に従事されていた、もしかしたら今後仕事で関わる可能性もあったような人たちだったので、明日はわが身かもしれないという気持ちが強くなりました。
それと同時に、テロの目的は一般人の心に恐怖心を植え付けるのが目的なので、こういった攻撃にいちいち恐れおののいていてはいけない、とも自分に言い聞かせています。
テロに対する、一般市民の一番の反撃は、何事もなかったかのように日常生活を営むこと以外に無いのです。

こういう気持ちを、日本で働いている一般的な日本人と共有することは無理だとわかっていても、日本にいると、世界の問題に対する認識があまりに世界の人々と乖離していることに気づかされます。

一時帰国するたびに、日本人の政治に対する無頓着さに驚かされます。
イギリス国民投票に関して、私は固唾を飲んで結果を見守っていましたが、これについて興味を持って見ている友人は、地元にはほとんどいません。